試合全体が非常に締まった好ゲームの中、日本の流動的な崩しからアトムが決勝ゴールを決め、日本が決勝トーナメント進出を決定しました。
・強いほうが勝った
試合を一言で言うとそんな感じに思えました。コスタリカは個人の技術やスピードはありましたが、やっているサッカーの質ははっきりと日本が上。その上細かな工夫をちりばめていた日本選手に比べ、コスタリカは全体的に単調でした。
決定機を作ったり、個人のスピードや豪快な突破は確かにコスタリカに分があったとは思いますが、日本は勝つべくして勝った試合のように見えました。
・Jリーグの主流システム
4−4−2の項目にある台形型システムで、ボランチの片方に攻撃型ゲームメーカーを配置する形。今のJリーグの上位四チーム中三チームがこのシステムを起用しています(鹿島はダイヤ型だけど)
U−20代表は柏木が自主的にポジションを変更すること含めて、Jリーグの主流システムを完璧にモノにしていますね。各選手が自分のポジションでプレーしているのも必然です。
このシステムについて詳しくは項目4−4−2で見て貰いたいのですが、比較的個の割合が大きいシステムです。
・たとえばクロス一つでも内田はこれだけやっている
試合を見ていてこいつは頭良いなと思ったんですが、右SBの内田は前半飛び出してもなかなかクロスボールを上げられなかったんですよね。そこで前半半ばから組み立てに一度絡んでから飛び出すことでクロスを上げるようになりました。
後半はチーム全体が修正して、ビルドアップの時内田が前に上がり槇野が右に開くようになりました。これでさらに内田の攻撃頻度が上がり、何本かクロスを上げました。しかし、なかなか合わない。
そこで、今度はグラウンダーの速いクロスボール、それでもダメならダイレクトでのクロスボール、という風に自分でどんどん変化を付けていってるんです。
後半の最後でバテてしまい評価は芳しくないですが、世界でもクロスが単調なSBが多いのにこれだけ頑張っているのは立派ですし、必ず身になるはず。
・判断の良さがコスタリカの脅威となる
また、前半。比較的早い時間帯に森島がPA外から一瞬ボールを持てた時、迷い無くミドルを撃っていきました。あれを見て、「こいつは怖い選手だ」と思いましたね。
他にも梅崎と河原がミドルを積極的に打っていました。相手CBが強力でなかなかゴールまで行きませんでしたが、間違えなくプレッシャーになっていたはず。日本の全種全員が「一瞬でも間を開けたら良いシュートを打ってくる」というイメージを前半だけで持っていたはずです。
・決勝点は言うこと無いでしょ。ベストゴールの一つ
試合全体での駆け引きが非常におもしろい試合だったのですが、決勝ゴールは特に凄かったですね。
ビルドアップで左から右に振り、そこから縦に入れたボールが中央で折り返し、PA前で森島の素早いポストプレー→梅崎がフリーで折り返したところを起点となったアトムが飛び込んできてボレー!
コスタリカの選手は掴みきれませんでした。
・個が輝く
一人一人のスタイルが役割とはまっているので状況によってアドリブを効かせやすく、また効かせないとシステムの良さが出ません。その点、内田の例のように、選手がしっかりと工夫を凝らしています。
ナイジェリア戦は負傷持ちの柏木がほぼ休み確定。代わりが香川らしいです。やや疲労の濃い内田もできれば休ませて欲しいですね。森島は爪が剥がれているそうですが、代わりがいない…
そろっと河原の試合勘が完璧になってきそうなので、次戦はぜひ先発フルでつかって欲しいです。
・にしても……
●香川真司選手(C大阪):
「監督は何て言ったんですか?(先発だと言ったが)うわ、どうしよ。楽しみになってきた。早く試合したいですね。ヨースケくんの代わりは荷が重いことは確かだけれど、やって見たい。ツーロンのフランスがものすごく強かったけど、それ以上かもしれない。メンバーが代わってまた大敗して、レギュラー以外は全然だめじゃんって言わせたくない」
「うわ、どうしよ。楽しみになってきた」って、相手この前ボロ負けしたチームですよ?すごいモチベーション。
●林彰洋選手(流通経済大学):
「自信が過信にならないようにしたい。昨日の反省でいうと例えばシュートストップでもはじく方向とか。苦しいところでしっかりはじけばセカンドを拾われての失点にはならなかった。あとはハイボールへの圧倒的な強さとかを出せるようにしたい」
「あとはハイボールへの圧倒的な強さとか出せるようにしたい」と、圧倒的を付け加えるあたりが凄い。
世界と伍して戦うのに十分すぎる精神的な強さと自信ですねー。このくらいのメンタル持っている選手が高いところに行くんでしょうね…ますます楽しみ。




