前回、「代表チームの三分の二はすんなり決まる」「能動型と受動型のチーム作りがある」と書きました。これはどこでも大抵かわりません。
あえていうと、強豪国と呼ばれる国は比較的能動型傾向にあります。ポルトガルは能動型選考でしたが、チームは相手を封殺する戦術をとっていました。このあたりの戦術的な強さは残り枠の使い方と関係しています。
この部分があまり上手くいかなかったのがイングランドとブラジル。自滅したのがアルゼンチンですね。
今回は残り枠の使い方について考えてみます。
・能動型チームの場合
スタイル・スタンスがかっちりとしている能動型チームの場合、控えメンバーにあたる残り枠をどう使うかにはいくつか考え方があります。また、それが監督の選択としてかなり重要になります。
二十三人枠の時、どのような選考が考えられるでしょうか。
(その1 能力値重視)
ベストメンバー+交代枠である能動型選考の場合、各ポジションに能力値の高い控えを置くことは絶対必要条件です。
ブラジルの選考を例に挙げるとFWロナウド・アドリアーノがベストメンバー、残り枠がロビーニョ・フレッジ。ブラジルくらいだと選手の調子や評価次第でいくらでも変わってしまいますが、この時は非常に手堅いといえる選考でした。当時のブラジルNO.1〜4と評価されるFWが揃っていたと思います。
能動型選考だとロビーニョ・フレッジのどちらかを入れる必要があります。
(その2 プレースタイル重視)
ドイツのオドンコール、イングランドのクラウチの名前が上がります。
オドンコールは実績に欠けていましたが、そのスピードという武器を最大限に生かし大会はドイツの最終兵器として活躍しました。総合力で見るとそれほどではないかもしれませんが、ドイツにもっとも欠けていた武器を補うスーパーサブプレーヤーでした。
クラウチはベストメンバーに選ばれる実力をもっていますが、そのプレースタイルを見るとやはり少し特殊。スピードに欠けるところや足下などを重視する戦術ではスタメンから弾かれる可能性もあります。ただ、あの摩天楼の如き高さはサブに入れておきたくなる選手でしょうね。
(その3 ベストメンバーの持つ穴を埋める選手)
これは戦術的な要因から監督の比重が大きい選考です。
例に上げると……少し難しいですね。ウォルコットがそうだと言えばそうなのですが、いかんせん出てないからなぁ。あ、アルゼンチンのクルスがこれに当たるかもしれません。
この前のコロンビア戦の羽生はこれです。オシムジャパンでは羽生と山岸はおもにこのような起用をされています。
少し特殊な選考です。
・方向性の保障か変更か
能動型だとその1、その2が選考基準のメインとなるでしょう。まあ、何を当たり前のことを長々と書いていると言われてもしゃーないんですが、一応書きました。
ようするに、主体的にチーム造りをすることを念頭に置く場合、
チームで確定しているスタンス・スタイルを保障する選手か方向変更する選手を残り枠に置いておく、というのが、考え方の軸となるのではないか、と。
能動型はここまでで受動型は次回。受動型のほうが面倒(スタメン以外ほぼオプション枠だからパターンが膨大)です。つうか、挫けそう。
オシム、トルシエの特殊型まで話進めないといけないんだけどなー。うはー。
非常にわかりにくいと思うので、なんでもコメントに書き込んじゃってください。疑問・意見・こんな場合どうよ?等。




