・4−4−2ダイヤ型システム
4−3−1−2と呼ばれるダイヤ型システムについて。ジーコジャパンのラトビア・ウクライナ戦や、ミランが主に使っているシステムですね。最近では、クラブW杯優勝のインテルナシオナルが使っていました。
・4−4−2台形型やボックス型との違い
台形型やボックス型が比較的アクションサッカー向きなのに対して、ダイヤ型はカウンター向きのように思います。選手配置もおもしろそうなサンプルがあるので書いてみます。
・ACミラン(ピルロシステム)
ジラルディーノ シェフチェンコ
カカ
ガットゥーゾ セードルフ
ピルロ
マルディーニ ネスタ スタム カフー
ジータ
えー、ミラン自体見る機会がほとんど無いのですが、選手のスタイルからの考察ですのでおいといてください。
なんと言っても、中盤底にレジスタピルロの配置が特徴。ドイツW杯ではピルロの守備が弱いとは思いませんでしたが、当時は闘犬ガットゥーゾがいるから出来るシステムだという評価もありました。
非常に高いパス精度を持つピルロが長短にパスを散らし、左右に縦となるガットゥーゾ・セードルフを配置。この二人は攻守のバランスが3・7と7・3くらいである程度役割分担されています。選手個人のスタイルからいっても、そのくらいの分担が自然だと思いますしね。
また、SBもマルディーニ・カフーと、左右に攻守ともにレベルの高い選手を配置していますが、本職がCBのマルディーニに比べるとカフーの方がやや攻撃にバランスを置いている感じ。
カカについては後で。
・ジーコジャパン(ラトビア遠征)
高原 柳沢
中村
松井 中田
稲本
中田浩 茂庭 田中 駒野
川口?
ちょっとあやふや。GKは土肥だったかも。
ラトビア戦は早々に得点するもぽかから二失点して引き分けになった試合でした。ボール所持率は高く、松井は左サイドから中村が左右自由に、中田は中央により気味で攻撃していたように思います。
ベストメンバーではなかったのもありますが、中盤底の稲本は今ひとつな感じがありましたね。攻撃力のある選手が地味なカバーリングやスペース埋めをやるとどうしても目立っていない感がでてしまします。稲本は守備専門のDHではないので、あくまでテストマッチだった印象。
・インテルナシオナル
イアルレイ アレッシャンドレ
フェルナンドン
アレックス モンテイロ
エジーニョ
カルドーソ エレル インディオ セアラ
クレメル
クラブワールドカップ決勝でバルセロナを破ったインテルナシオナル。テレビ局とゲストには殺意が湧きましたが、試合は非常に見所が多く引き締まった好ゲームでした。
FWのイアルレイ・アレッシャンドレはともに行動範囲が広く、どこからでもしかけていける好選手。十七歳のアレッシャンドレにばかり目がいくような実況でしたが、イアルレイが代表経験ないということにはびっくりです。信じられません。
MF構成がおもしろく、OHの位置に入るのがキャプテンのフェルナンドン。南米選手権得点王の彼のプレーを見て、本当に意外でした。完璧なダイナモとして攻守に幅広く動き回り、得点王になるプレーだとは思えませんでしたから。おそらく、南米選手権時とは起用法が異なると思います。
両CBも非常に好プレイヤー。こういう選手がJに来て欲しいですね。Jのブラジル人選手は高レベルだと思いますけれど。
ジーコジャパンのラトビア戦は、繋いでいく崩しよりカウンターの方がうまくいっていたように思えます。両CHに推進力のある松井・中田を配置したことからでしょう。反面、連携面の関係から守備にほころびが出てしまいます。
ウクライナ戦は審判に負けましたが、あの試合でまともにテストできたらいろいろ変わったかもしれません。
ミランは言うまでもなく、インテルナシオナルも準決勝をちらっと見た限り、ボール奪取から少ない手数で前線に送って両FWがSBのフォローを受けつつ切り崩し、そこにCHなどがバランスを考えつつ飛び出してくる形が見受けられました。バルサ戦の決勝点もカウンターからでしたね。
ジーコ監督率いるフェネルバフチェが同じシステムを採用しているらしいので、どんなチームか興味深いのですが、映像見れそうにないんですよね……。
・共通点その2 戦術的
ミランとインテルナシオナルに共通する点として、全員がハードに守備をすることが言えます。強力なFWに攻撃時の余力を残しておく考え方もあると思うのですが、控えに変わらぬ実力を持つFWが控えているということもあり、FWの負担は結構なモノです。
ある程度労働を強いるシステム。役割をこなす必要性がある戦術的なシステムなのです。
*何度も言いますが、あくまで選手あっての話ですよ。
・相違点その1 OHの選手
ここからが本題。ジーコジャパンはコンセプトがカウンターではないので、参考程度に留めます。
・ACミラン カカ(ブラジル代表)
・インテルナシオナル フェルナンドン(ブラジル代表候補)
カカは稀代のアタッカーと言える選手です。攻守に渡り、一試合全体で常に貢献し、得点能力も高い。左右にも偏りが無い万能アタッカー。どのチームでも一人欲しいタイプの選手でしょう。どんなタイプのチームにも組み込めると思います。
フェルナンドンはどちらかというと攻撃より守備での貢献が大きかったように思えます。ディフェンス時はPA内まで戻って守備をして、攻撃時はビルドアップをフォローしながら両FWのカバーをする。
高い位置にフィジカルに秀でた守備のうまい選手を配置する考え方は、浦和レッズが山田をOH起用しているのに似ていますね。今期の山田は攻撃面でも鬼でしたが。
ラトビア戦で中村は普段と比べてもう一つでした。パサーに重要な「溜め」の時間が与えられなかったからかな?と考えます(さすがに細部まで覚えてませんけどね)
・相違点その2 中盤の3センターの構成
当然他の選手とのバランスを考えてです。
ACミランはガットゥーゾ(潰し屋)セードルフ(万能)ピルロ(ゲームメーカー)の組み合わせ。比較的役割ははっきりしていますね。
インテルナシオナルはアレックス(アタッカー)エジーニョ(守備専門)モンテイロ(アタッカー)。やや攻撃に比重があります。
インテルナシオナルは上記したとおり、フェルナンドンが守備面でかなり貢献してくれるので、両CHは上がっていくことが多かったです。さすがにバルセロナ戦はそうもいきませんでしたが。
ACミランはカカも含めて各ポジションでバランスが取れていますね。王者らしいチームといえます。
・結論はでない
なんか投げっぱなしですが、結論は出ません。ただ、現時点では4−4−2ダイヤ型システムは戦術的なシステムで、選手の閃きよりは労働を求められるシステムだと思います。
日本のJリーガーは専門的な選手の比率が高いと思うので、なかなか3センター組めるチームはありませんね。浦和くらいでしょうか。
・余談 昨年のチェルシーの布陣で4−3−1−2
ドログバ クレスポ
ロッペン
ランパード マニシェ
マケレレ
テュラム テリー カルバーリョ フェレイラ
チェフ
完璧なバランス。カウンター主体でいわゆる「クローズ」なチームなのが、ある意味CLで限界を見せてしまったのですが、長丁場のプレミアで二位を放したのが分かる布陣です。
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