Romantic-Reason

サッカー好きの独断と偏見にそった試合評中心なブログ。戦術についてもやる……かも。

土台とはなんぞや?

・国内組が話題になると良く語られる「土台」とは?
オシムジャパンは基本的に海外組みの召集は最低限にするという方針のようですが、基本的に国内組が主軸となると言われています。
国内組も浦和・ガンバを中心に召集されており、特にDF陣はほぼ浦和勢といえるくらいです。反面、ガンバの選手は遠藤以外それほど重用されていません。
指揮を取っていた千葉からも海外組みを含めたペルー戦で四人が召集されました。この辺りから少し「土台」について考えてみます。

私は、けっこう皮肉っぽく感じるんですが。

・土台ってなんだろう?
サッカーの要素で重要なのは「選手」と「戦術」だと思います。非常に含む範囲が大きいのですが、おおまかに言ってしまうとこの二つがスポーツとして努力できる要素の全てかと。第三要素として審判というのがありますが……真っ黒で嫌な話になるので省きます。

・選手の土台
「選手層」と言い換えるのが一番適しているかと。クラブだと所属している選手全て。代表なら国籍を持つ選手全て。とはいえ、訳の分からない言葉になっているので、とりあえず横に置いておきます。

・戦術の土台
これはメインの戦術のことでしょうね。クラブでも代表でも戦術に違いはありません。現代表だとマンマーク・スピード・フリーラン・カバーリング、などがキーワードに上がります。

・両方の要素が絡んで初めて「土台」となるのではないか
選手と戦術は鶏と卵の関係なので、どちらを先に考えるかは当人によると思いますが、二つを分離して考えるのはあまり良くないかと思います。(まあ、いちいち意識するようなことでもないんですけどね

・代表における土台とクラブにおける土台
さて、本題。

代表における土台で重要なのは明らかに「選手の土台」。つまり、選手層が大きな要素となります。ブラジルイタリアなどのナショナルチームが強いのは戦術面ではなく、他と比べて圧倒的な選手の土台を抱えているからでしょう。

クラブにおける土台は逆に「戦術の土台」が重要かと。ほぼ入れ替わることのないナショナルチームに比べて、クラブは選手の入れ替わりが激しく、摺り合わせがうまくいかずに出だしから遅れてしまうことがしょっちゅうあります。また、戦術そのものがリーグにあっていない場合もあります。優秀な戦術だけでリーグ制覇できるわけはありませんが、クラブレベルで志向する戦術を持つチームは監督・選手補強などでもしっかりとした軸が通っており、予想を大きく超える大崩れは少ない印象。海外だとポルトとか、日本だとアントラーズ

・国内組が「土台」というのは戦術的な意味だと思うが
代表において、選手の土台は監督がどうこう出来る問題ではありません。まあ、期待の選手に唾つけとくくらいはできるでしょうが、そんなケースでうまくいった記憶はちょっと思いつかないです。

さて、オシムジャパンなのですが……国内組が土台だとすると現状はあまり良くないと思い浮かんでしまいます。
海外組は戦術理解すらほとんど出来ていない状況でのペルー戦で、活躍したのは明らかに海外組でした。国内組メンバーは出る幕無しと言っていいほど。これは海外組を土台に乗せることに失敗しているわけです。

・選手の土台はどこに?
オシムジャパンが超戦術的であることは前に述べました。上に書いたブラジル・イタリアなどには伝統としているサッカーがありますが、日本にはまだそれらしいモノが認識されはじめている段階で、監督の影響が比較的大きいといえます。誰が就任しようがブラジルはブラジルだし、イタリアはイタリアであるのとはまだ違う。ずっとこのままかもしれません。それは別に善し悪しではありません。

国内組で「戦術の土台」を組むことは不思議なことではないと思います。自然な考え方だとも思います。しかし、国内組メンバーが「選手の土台」でもあると考えるのは、自分の中ではNO。海外組が「選手の土台」の中心であるべきだと思います。

スターシステムやら人気選手だとかいう声もありますが、活躍した選手にスポットライトが当たるのは当たり前。その選手を忌避するような思考は理解できません。

・国の戦術
なんか嫌な感じの単語ですね……(汗)
どの国にも大抵サッカーの傾向はあるもの。それが国の戦術であり、伝統国代表チームの戦術の土台になっています。日本ではジーコ前監督が初めて国の戦術を推しだしましたが、残念ながら最後に崩れてしまいました。

オシムジャパンの基軸は「戦術の土台」です。おそらく、窮地で立ち戻るのも「戦術の土台」でしょう。日本にも多くのモノが残るはずです。しかし、それはたぶん「選手の土台」をある程度諦めることにもなると思います。そのあたりはどうしようもありません。

ただ、最終的に(目標の大会で)戦術のために選手層が創り上げられた場合は、私は始め複雑な気持ちで大会を見ることになるかもしれませんね。


エイプリルフールネタのあとにグッダグダですいません。読んでくれた方に感謝。


テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

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コメント

追:CL予備戦の日程が変わってよびやすくなりましたね。さてどうするかオシムさん・・・

  • 2007/04/04(水) 20:23:24 |
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  • Mario #-
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>Marioさん
オシムの手法はジーコと同じレベルではオーソドックスだと思いますが、チーム作りという段階だとかなり違うんですよね。そこは監督としての存在意義ですので突っ込む気はないのですが、それに固執して能力ある選手を使わないってのはなーとどうしても思うのです。サポーターの病みたいなもんですが。
矢野は……現時点なら播戸でしょう。二年後はわかんないけど、アルビでも「またお前か」状態ですからね。オメキメレキショー、です。

  • 2007/04/04(水) 20:22:34 |
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  • RR #-
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 >組織的なパスサッカーをブラッシュアップするのではなく、それを土台にして付け加えていくのが手法・・・言葉使いの問題ですが、そうRRさんとは違っていないです。
 土台の強化が相当必要と思っています。その上で現在の「最大の切り札となりえる俊輔」を何とかして組み込むのはブラッシュアップの一環と思っています。昨年までのJEFのスタイルでハースのところに俊輔を置いたら機能すると思うんです。もちろんJEF側の選手の入れ替えも必要です。まずはどんどん使ってみろよ、もっとお互いに話し合えよと思います。それも「お互い」出来ないならまずSTEP1として失敗。この辺の先(プランと共存しうる条件)が見えないという点で「怪しい」というRRさんの意見には同感です。只、アジアカップとCLの予備選日程重なるらしいとか準備の時間があまりにも少なそうです。
 長い目で考える方が良いかもしれませんが、今の力の俊輔を結果取り込めずにWC10予選惨敗となれば「日本」として失敗ですね。
 矢野のことは、トルシエ・ジーコが隆行を使った、という観点から結構評価していますよ。

  • 2007/04/04(水) 19:48:45 |
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  • Mario #-
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>T.Nさん
どっちかというと、シリア戦のサッカーが日本ぽかった気がします。ま、伝統スタイルは時間が作るものでもありますが、Jリーグの主流くらいは代表でも考えてくれて良いのではないかと。枠くらいは見えてると思うんですけどね。

>Marioさん
組織的なパスサッカーをブラッシュアップするのではなく、それを土台にして付け加えていくのが手法だと思いますが……
選手の土台を諦めるというのは、ようするにオシムサッカーをやるために中村俊輔を外すとか言う意味です。互いに譲歩するのが理想だとはおもいますが、戦力の有用な起用とあわせてどうなるかでしょうね。それが怪しいので今のところ否定的なんです。矢野だからねぇ…

>NOBUさん
阿部と鈴木は本来一つのポジションを競う選手だと思っているのですが、まあ、それは起用法なのでおいときましょう。
なでしこは良いサッカーしてますね。選手も非常にフレッシュ。リーグも徐々に盛り上がっていくでしょう。
オシムサッカーは自分も非常に特殊かつ特異なサッカーだと思います。千葉がアマル監督に代わったことでガタガタになりはじめているのが悪い意味で象徴しているかと。それだけ危ういバランスの上に成り立っているサッカーなのかもしれませんね。

  • 2007/04/03(火) 22:38:16 |
  • URL |
  • RR #-
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シリアとの五輪予選を思い出すと、たしかに「根付いている」かは疑問になっちゃいますねぇ。(自分は「ニッポンのサッカー」=「キャプテン翼のサッカー」論者ですが)
あと意外と、手掛かりはオシムジャパンより、なでしこジャパンあたりの方が濃厚に残っていたりもして…。旧オシム千葉スタイルって、かなーり異端気味なスタイルだったからこそ「信者」が多く生まれたのかも?
とりあえず、現行ニッポンA代表の歩みの中で、鈴木啓という土台はスクスクと生長しているとは感じていて、此処は凄く評価してやりたいと思って居ます。闘莉王も順調。
ただ、阿部勇という土台は、何時か何処かの時点で差し替えしなきゃならないかも。生長の具合がいささか宜しくない。
当面の注目点は個人的には此処あたりです〜

  • 2007/04/03(火) 20:52:56 |
  • URL |
  • NOBU #mZ9hdSrk
  • [編集]

追:肝心なところ読み違ってました。
「オシムの場合」は窮地で立ち戻るのも「戦術の土台」・・・これはチームゲームであるので「どんな場合でも」必ず戦術には立ち戻ります。
>それはたぶん「選手の土台」をある程度諦める・・・これは無いと思います両立はする。試合の最後を決めるのは個人能力です。

  • 2007/04/03(火) 13:40:05 |
  • URL |
  • Mario #-
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追:ただし、その時点で「有効な」戦力を使わない・使いこなせないチームつくりをするとすればそれは否(イナ)ですね。こういう点でこれからが勝負です。
アジアカップとCLの予備戦の日程がかぶるらしいのでこの辺は要注目ですね。

  • 2007/04/03(火) 08:19:45 |
  • URL |
  • Mario #-
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 RRさんの文は少々今の代表チームにネガティブな感が強いですが、この辺が私と違うところですね。日本のサッカースタイル(土台)は、結構はっきりしていて、組織的なパスサッカーです。これをいかにブラッシュアップするかです。時代やクラブや監督でかなりやり方は変わりますがこれはどの国でもあることです。オシムのやり方は王道だと思っています。
>窮地で立ち戻るのも「戦術の土台」:これは同意です。でもこれもフォーメーションとか局地戦の戦術ではなく「苦しいけど皆で走ってパスをつないで、サポートして・・・」で、基本原則的なものと思います。我が国では。
>日本ではジーコ前監督が初めて国の戦術を推しだしました・・・ これは違うと思いますね。
良い(と思われる)選手を集めて最低限の決め事で成熟させるという現代ではある意味極端な手法であった為、良かれ悪しかれその国の最大公約数的結果になりますが、「国の戦術をおしだした」というのはいかがなものでしょうか?

  • 2007/04/03(火) 08:11:28 |
  • URL |
  • Mario #-
  • [編集]

国の戦術

「国民的サッカー」とか「ナショナルサッカー」とかイロイロな表現で言われていますよね。
日本のスタイルは?と問われるとないんですよね。
「ジャパンオリジナル」という言葉は魅力的ですが今の日本にそれを持つ資格はあるのかシリアとの五輪予選を見てそんな気持ちになってます。

  • 2007/04/02(月) 23:29:29 |
  • URL |
  • T.N #7Cde.tCY
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オシム日本代表の「彼らが国内組よりよい選手でないといけない」ロジックについて一考察(さわり)

「土台とはなんぞや?」というRomantic-Reasonさんのコラムを読んで。その内容とはちょっと違うかもしれませんが、私が感じる「日本代表の土台の変化」についてちょっと書いてみます。オシム監督になって日本代表はいろいろと変わったところがあると思うんですが、1番変わっ

  • 2007/04/04(水) 00:03:30 |
  • doroguba*footballcolumn*
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