Romantic-Reason

サッカー好きの独断と偏見にそった試合評中心なブログ。戦術についてもやる……かも。

五輪代表アメリカ戦 細かい技術の荒さ

・対アメリカ戦 選手の格の違いが見える&基本技術
結論から言うと、非常に退屈な試合でした。両チームともクローズなチームな上、攻守にリスクをかけず放り込み連発。フィジカルの差でややアメリカに放り込みでは分がありましたが、平山も負けてはいませんでしたね。

レギュラー候補も大体絞れた感じ。残念ながら二十三人で戦うチームにはならなそうです。全体の課題は「精度」だと書きましたが、何回つまらないパスミスがあったか分かりません。

・システム3−4−3 2シャドーとMFの関係
<日本>
       平山
    カレン  李

本田圭 本田拓  梶山 水野
   
   青山 伊野波 水本
       松井

まずかったのは攻撃の要となる2シャドーとサイドMF。2シャドーのカレン・李がサイドに開けず、サイドMFとは単純なパス交換ばかり。裏を狙う動きも乏しい上、キープする意識も薄いためギャップが作れずセンターMFの梶山のパスセンスが生かせません。工夫の無さは危険なレベルです。

攻撃の格となる3トップは本来三人だけでもゴール前に持ち込めるくらいでないといけないのですが、出し手としても受け手としても意識が中途半端です。守備ももちろん大切ですが、お前のポジションはなんだ?という話。

・DF陣は攻守共に及第点よりも辛い
まず攻撃から。ビルドアップが繋がりません。フィードも決して良くありません。平山がある程度柱になれたから良かったですが、そうでなければ攻撃が全て運任せになってしまいます。たしかにDFだけの責任では無いのですが……例えばボランチのバックパスを受けるときにあらかじめポジションをずらしてギャップを作るなどの工夫は必要かと。

守備もよく分からない混乱が見受けられましたね。前半アメリカの選手がエアポケットに二人入り込んだシーンは謎でした。セットプレーの守備は去年より良くなっている感触もありますが、後半開始に入ったアメリカのスピードスターになかなか対応できなかったのもかなりマイナス要素。勝負どころでも本田圭や家長がかなり気をつかって戻らざるをえなかったです。

・センターMFに誰を使うか?
まずパスセンスのある梶山は確定。波はありますが、はずすのはちょっと考えられない。また、増田も確定でしょう。途中投入の後は動きが見違えましたし、本人も攻守に幅広く貢献していました。

本田拓は残念ながらサブ確定。使われるか微妙だと思います。

谷口は攻撃力を生かすか守備を意識するかで違うのですけど、本人は守備を重視するような意識のようですね。守備専門にするには勿体ないですが、守備重視するならフィジカルも強いし良いのではないかと。

・サイドMF 水野は3トップ向きじゃないな
WBでの起用はあまり良く無さそうですね。彼は攻守両面ではなく攻撃に専念させた方が良いと思います。まあ、そういうサッカーを求めていないから今後も攻守両面でのプレーを求めるのでしょうが。
今日のシステムならいっそ2シャドーの一角で起用したほうが相手には脅威になったんじゃないでしょうか?

左サイドは家長が途中交代で好プレーを見せて印象が良かったですが、本田も攻守両面で頑張っていました。このポジションはハイレベルな争いが今後も続きそうです。
今のところ逆サイドの第一候補が水野なので、スタイルを考えると本田圭がスタメン。スーパーサブで家長という形がいいかと。

・生かし生かされる意識が足りないFW陣
平山は決定機をGKとバーに防がれましたが、良い出来になってきたと思います。後半下がり目になっていたのは謎ですが。彼はスタイルがはっきりしているし器用なタイプでもないので、それを周囲がカバーするのが自然かと。

カレン・李は互いの狙いが分かりません。李プレーを見たことがなかったのですが、今日の試合ではスペースを狙いたいのか、繋いで崩したいのか、仕掛けたいのか、こぼれ球を狙うのか分からず、カレンともスタイルが被りまくり悪循環。2トップ向きの選手のようにも思えますね。

途中出場の苔口は李に比べるとやりたいことがはっきりしていた様です。シュートも打っていましたね。シャドーなら李より苔口のほうがいい印象です。

森島はあの時間じゃ分かりませんが、競り合いは平山ほど強くないので、下の世代で結果出さないと難しいかと。

・細かい工夫、冷静な判断。世界と紙一枚の次元の違い
自分でいうのもなんですけど、見方が辛すぎるかもしれません。
例えば、ロングフィードで水野が頭でトラップしたシーン。A代表やドイツ組はあのシーンは最低胸に当てるフィードが飛ぶはずです。もしくはそういうポジションを取ります。それだけで二メートルは前にボールを運べます。

クロスボールを上げるときも相手を外すだけでなく駆け引きしてコーナーをもらったり、ボールを繋ぐときでもダイレクトではたかずにキープして速さのギャップを作る、相手が来ていないのに逆脚でクロスを上げてミスキックになる、等の細かい判断が全体的に足りていません。これはジーコ前監督がいう「個の力」に関することで、一対一とかそれ以前の工夫。自分対相手チームの戦いとでもいうのでしょうか。

フリースローをみすみす相手ボールにしたりだとか、一試合で安易なロストが多すぎます。それがレベルなのかもしれませんが、改善できる点は多いはずで、やはり強いチームほどそういう部分をきっちりしているもの。予選ではその一つのロスが死に繋がることはあるわけで。

・課題ばかり書いてしまいましたが、良かったところも
試合運びは良くなったんではないでしょうか。序盤は相手も固かったですが押し込んでいましたし、相手ペースになりかけたところでもあわてず落ち着いていたように思えます。

また、アメリカの長所をクローズして、FWへの放り込みばかりに限定させていたのもよかったですね。後半は個人技やシステム変更でかなり怖いシーンも作られましたが、あれはDF個人の力が伸びないと難しいです。

・予選は負けないことが何より大事!
どうしても簡単なミスはするなってことになってしまいますが、まず失点しないことが第一ですからね。

また五輪代表については書く予定。後半トータルフットっぽい感じにも見えましたが、それに疑問を覚えたので……


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テーマ:サッカー日本代表 - ジャンル:スポーツ

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コメント

>NOBUさん
いや、さすがに性格付けで判断するってのはどうかと思いますが…。モチベーションやメンタルコンディション等、色々ありますからね。スター候補生と呼ばれるような選手より、堅実に上っていくような選手がこの世代には多いと思います。
オシムの顔色伺ってるのはプロと呼べるか微妙ですが。

>チャンさん
水野はやってみないと分かりませんが、アメリカ戦の李やカレンのポジションなら十分出来るかと。3トップの必要性は同じく疑問ですね。選手のタイプからも能力からも望み薄です。
内容が悪くても勝つというのはこれ以上ない武器なのですが、自分は今のA代表や五輪代表と比較して、強さの秘訣はやはり選手一人一人がサッカーを知っているんじゃないかな、と思います。

  • 2007/02/23(金) 23:14:59 |
  • URL |
  • RR #-
  • [編集]

自虐的にレスすれば「監督が無策なんだから、俺たちが頑張らなくては!」って4年分の意識だったんでしょうかね?w>チャンさんへ
少なくても、このチームが勝利したときは、スポーツ新聞紙面の前面には反町氏の笑顔が写るんでしょうねぇ。訴求力のウリは監督のチーム。選手側には置いていないチームかな。U-17の城福氏あたりは「スター」を却って造ろうとしてますけど、このチームの平山と梶山の例はスターじゃなくてエリート(選別者)ってカンジがする。前園の頃に比べ、今の所の梶山他はマスコミインタビューがツマらない(優等生)んだよなぁ。ウチの増田もピッチで全然声を出さない(「個」が見えない)。選別者の発言って古来ツマらないものだし、スターは華があるからがこそスターだった。ウチで言えば興梠なんて相当なレベルの悪童系なんですけど(闘莉王と同系統)、要所要所のポジションにこういう悪童系の「色」が、まだちょっと不足してんのかもしれないですね
>「ジーコの時の奇妙な勝負強さ」ってどこから来てたんでしょう

  • 2007/02/23(金) 21:52:34 |
  • URL |
  • NOBU #mZ9hdSrk
  • [編集]

ジーコの監督のときは、ビルドアップの段階でのミスは確かに少なかったですね。
この前の試合をを見てると、どうやって崩しに入るかが見えにくいです。ジーコJAPANのように中盤でタメを作るのか、オシムJAPANのようにフリーランとポジションチェンジで撹乱させるのか。

3トップという布陣が、水野の使うスペースを殺してしまっているようにも思うのですが。個人的に、水野は「ウイング」ではない気がするので、3トップに組み込める選手ではないと思ってます。家永や、A代表の山岸智のような選手なら3トップに組み込める気がします。

センターハーフに良い選手が多い中で(梶山、青山、谷口、増田、あと本田圭も)あえて先日の3トップを採用する必要がどれだけあるのかと思ってしまいます。

NOBUさんの言っている「ジーコの時の奇妙な勝負強さ」ってどこから来てたんでしょうね?
悪い内容の試合でも、終わってみれば勝ったり引き分けていましたし。功罪両方があったと思いますが。

  • 2007/02/23(金) 18:39:10 |
  • URL |
  • チャン #-
  • [編集]

んんー、自分はこのチームのコトを「所詮、北朝鮮CB程度にガチで完封負けしてしまったチーム」と見なしている部分もあって、その割りに先日は順当に強豪:USAの攻撃陣を上手く封じてみせていたとは思ったんで、採点が甘め気味だったのかもしれません…

ただ、ジーコジャパンで数少ない(?笑)受け継いで欲しい要素=「訳の判らない奇妙な勝負強さ・信念・奇跡・キャプテン翼・家族・サポと連帯感」等は、中継TV越しに聞こえてきた女性サポ達のキャーキャーと言った「母性」の中で、これから育っていけるのか?

特に自分は井原コーチ・田嶋参議からの「父性」分は、通じて不足気味のように感じている
その「母性」ばっかりを最も濃厚に貰い続けてきた若者が平山であり、梶山なんでしょうが…。
山本アテネの際には、ギリギリの滑り込みで闘莉王という「父性」が混ざってくれたんですけどね。

まあ正直、2次グループリーグなぞ、全試合3点差以上勝利ノルマでも、最終予選での地獄に較べりゃ甘い想定だとも思っています。
得点力。最後にFWが叩き込む精度。
まずはこの程度のカベは香港戦で乗り越えて貰わないと…

  • 2007/02/23(金) 08:44:52 |
  • URL |
  • NOBU #mZ9hdSrk
  • [編集]

>チャンさん
本田の中央起用は試す価値はあると思いますが、そうするとポジション争いや育成面では少しマイナスになるかもしれませんね。まあ、自分はそんな甘いこと言っててどうすると考えるほうなんですけど。
ビルドアップにかんしてはジーコジャパンがいかにずば抜けていたかがよく分かります。ウイイレでも何でも良いからイメージ作らないと現状ではまずいですね。
ちなみに、全然長くないので(笑)

>カムカムさん
3バックだからというのは確かにあるんですが、後半から明らかに左SHが(しかも強力なクオリティーを持つ選手が)相手WGを見るようになったため攻撃が薄くなったのと、一対一でまったく抑えられる気配がなかったので、猛省が必要かと。
3トップだとFW三人でチャンス作るくらいでないといけないんですがねー。細かいところはホント感じます。言及する評論家の方は数少ないですケド。

>NOBUさん
65点?高評価ですねー。自分は五十点くらいです。

枚数が足りてないのではなく、足りるようにする工夫が欠如しているのが問題かと。ジーコジャパンのときは高原と柳沢だけでもコーナーキック取ってましたし。走力切れも完全に技術的な問題です。限界まで鍛えてるプロにそんなに差があるわけ無いですから。トップチームほどは無駄に走りませんし。
2トップは無さそうですね。

  • 2007/02/23(金) 01:02:03 |
  • URL |
  • RR #-
  • [編集]

えーっと不肖ながらw、自分は某金子氏あたりと一緒で
「65点。悪くはないんだが、最後は0−0。とにかく主将が見えてくるかどうかと、足止まり対策」
http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2007/02/post_689.html
くらいの印象でしたかねぇ。3トップシステムが中盤の枚数が足りなくなるのは、あくたのサイトで論議されている通り、これから2トップとの併用が試されていくんでしょうけど、それより自分の好みがちな「主将」論と、足止まり対策。数的優位を常に求める以上、これからのこのチームは後半のロスタイムに走力切れとの危惧と戦い続けなきゃならないのかもしれません…。どうやら、今日の発表で苔口とデカモリシ、千葉と内田が外れたようですが、これで4−4−2という策は採りにくくなった。李も別にごく普通のFWだった。これからは監督の技量というより、FW職をこぞって外国人に頼り続けてきたニッポンのサッカー全体の課題との戦いかもしれません…

  • 2007/02/22(木) 21:55:58 |
  • URL |
  • NOBU #mZ9hdSrk
  • [編集]

スタメンに関しては、マンマーク・一柳・苔口・青山(DH)は違いますが、前冗談で書いた形とほぼ同じ3バックとは、びっくりしました。

>工夫の無さは危険なレベル
同感ですね。
李は知りませんが、苔口・カレン・平山。
彼らは日本人離れしたフィジカルを武器にして来た選手ですから工夫という面でもまだまだというのも仕方ない気が・・・。

>DF
3バックですから・・・。
サイドに弱いのは仕方ない気が。
ジェフの関係上、右のCBに水本が良かった気が。

>ビルドアップの遅さ。
A代表の3バックと比べるとかなり遅かったですね。

>センターMF
今日は出てませんが、青山もメンタルの面で必要かもしれません。
良く声を出しますしCAPとして。

>水野
WBでの起用より、ドリブル→シュートが見れる2シャドーの一角に入れるのが、確かに見てる側としては面白いですね。
北斗が復活すればWBに適任なんですけどね・・・。

>水野・本田のサイド起用。
ただ、あくまで平山中心のサッカーですからサイドに高いクロス制度を持つ選手は必要でしょう。
DH・CB・SW・GK共にフィード力は望めないので。
GKは西川復帰すれば多少改善されると思いますが・・・。
オシムさんがA代表で、DHが本職の選手をCBで使う理由もその辺にありそうですね。

>細かい工夫、冷静な判断。世界と紙一枚の次元の違い
これはJリーグと欧州のリーグとの差でもあるんで、厳しいでしょう。
早く追いついて欲しいですね。

  • 2007/02/22(木) 00:38:44 |
  • URL |
  • カムカム #GyX32WtI
  • [編集]

MFの青山が欠場したのが影響したのかな、と思っています。中盤の底でボールをさばける貴重な選手ですし。
守備専門と言っていい本田拓也を使うのであれば、その分DFラインで組み立てることの出来る選手が必要だと思っています。そのためのコンバートはあってもいいかなと思っています。今日のDFラインのビルドアップは見ててイライラしました。

平山を軸とする以上は(もはや心中)、彼を支える前線の選手には、サイドに飛び出すプレーが求められると思っています。森島寛晃や羽生直剛のような純粋なシャドーの選手が居ても面白いかなと思っています。

中盤の構成は、個人的には本田をセンターで使ってもいいかなと思います。本田、増田、青山の3枚が一番いいかと思っているのですが。

長文失礼しました。

  • 2007/02/21(水) 23:38:54 |
  • URL |
  • チャン #-
  • [編集]

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