アウェーで酷暑の中、豪快に先制点を叩き込まれPKを与えるなどしながらもなんとかドローに持ち込んだ岡田ジャパンでした。ユニホームが身体に張り付いていたのが示すとおり、体調的には厳しかったのは間違えないでしょう。
トップのバーレーンがタイと引き分けたのですが、日本が通過するためには残りの試合で最低一勝一敗。まあ、まだ三次予選なのですがね。
・オマーンの変化 チームカラーと戦術
日本で惨敗したオマーンでしたが、監督交代から一週間もないチームとは思えないほどの変わりよう……というと大げさなのですが、主力が戻ってきたこともあり、惨敗したチームと同じではありませんでした。
一番大きな影響は戦術で、前任のウルグアイ人監督はハイラインの守備戦術をとっていましたが、今回のオマーンは日本からしてみたらおなじみのローライン&カウンター戦術。やはりオマーンという国はそういった戦術が合うのでしょうね。確かにハイライン戦術を取り込み、スタイルに幅を持たせてレベルアップを図るという考えは間違いではないと思いますが、根本的にフィットする戦術があるのならその戦術をベースにチームを組み立てるのが王道ではないかなと思います。
・日本は大きな変化無し
これは個人的にちょっとうれしかったですね。アウェーでは遠藤・長谷部ではなく、遠藤・鈴木だろうと思っていましたから。守備的な選手ではなく主体的な戦術を選択したのはサッカーファンとして嬉しかったです。
しかし、内田はやはりまだ早いです。駒野も左SBで活躍できず。加地に復帰して欲しいですね……
・ランクが違う俊輔のプレー
アウェーで酷暑環境という条件の下では、何よりプレー精度がまず求められます。そういった意味では今の代表はかなり物足りないことは事実。松井も良くなかったですね。俊輔は運動量とプレーエリアの広さ、タイミングの確かさなど、トータルで随分他の日本代表選手と開きがあるように感じました。凄くプレーが丁寧です。
・試合全体を通じて
前半開始直後はちょっとハイペースでしたね。アウェーで酷暑環境を考えると、試合開始時はまず劣勢にならないことが最も重要なはず。もうちょっとボールを落ち着かせてペース作りをしたほうがよかったと思います。結構テンポ良く攻めてはいましたが九十分持つペースとも思えず、オマーンのカウンターからFKを獲られ、失点に繋がってしまいました。十五分くらいまではもっとじっくりポゼッションしても良かったかなと。(もしかしたら、九十分持たないコンディションだったのかもしれませんが)
失点以降はそれほど気負うこともなくプレー出来ていましたが、SB裏に放り込まれるパターンが非常に多く、即ピンチに繋がっていたのはかなり大きな問題。中東チームはこの手の戦術をとるチームが多いので、今後の重要課題です。
後半は色々な攻めを狙いチャンスを作っていましたが、ゴール前でのプレー精度がいまいちです。というか、最後の一歩前の精度が悪い。そこでミスを連発していたのが残念で、フィニッシュにいけそうなシーンがいくつかあったのが勿体なかった。Jリーグにも通じる課題でしょう。
・退場シーンと采配について
大久保の退場は……ひどいですね。股間に足が入ってフラストレーションが爆発しちゃったんでしょうけど、あれで報復は……だめでしょ?
相手の四番がお付き合いで退場してくれたのは奇跡的な偶然でしかなく、数的不利になっていれば敗色濃厚になっていたのは明らか。国際経験というよりはメンタルセットの部分での準備不足なのかなぁ……。
岡田采配は大久保退場で動きようが無くなったらしいんですが、おいおいと言いたい。自分ならまず内田と今野入れ替えて駒野を右SBに移動。長谷部に変えて矢野投入……といったところか。いくら何でも動きが遅かったと思います。まあ、交代選手に魅力感じないのかもしれません。ついでに、退場になった大久保にボケという前に言うべきことがある気もします。
・残り二試合
チーム全体のコンディションが綱渡り状態なのが不安ですね。まあ、万全の状態はほとんどありませんけれど、負傷者が後を絶たないのはかなりまずい。戦力の安定と計算ができませんからね。練習を厳しくするのは良いんですが、それなら体調面には極限の気配りが必要になります。ケガは必ずついてくるのですから。
タイはホームで雪の中やったときとは別のチームだと思った方が良いですね。あれほど温い相手なわけがありません。バーレーンも同様に、前回よりも厳しい相手だと考えるのがべき。どちらにせよ、二連勝で最終予選に駒を進めて欲しいものです。
この試合、後半最後は寝落ちしてしまいました……その後でユーロ開幕しましたが、スイス対チェコもなんだかなー。少なくとも魅力ある試合じゃなかったですね。




