見事な玉田のボレーが決まり、地元の名古屋サポーターは喜ばしかったと思います。試合自体は特に荒れる要素も目を引く要素も少ないまま九十分流れ、親善試合らしい親善試合となりました。
いや、言うまでもなくコートジボワールはせいぜい五十パーセントの出来でしたが。
・新戦力の評価はいかに?
個人的な見解ですが、松井はまあまあ、長谷部は合格、長友は失格、という感じでしょうか。松井は現代表だとスタメンは難しい(厳しいではなく難しい)選手。長谷部はドイツでかなり伸びているようですね。今後はますます期待できそうです。
残る長友のパフォーマンスがよろしくないように見えた理由は、以下。
・正確なプレーに欠けたこと
親善試合モードのコートジボワールのプレッシングで、試合の後半ペースダウンを余儀なくされてしまった日本代表。今の代表にはフルタイムを戦う戦略や駆け引きといったものが欠けています。(これはオシムがアジアカップを落とした要因でもあり、重要な課題の一つだとも思うのですが、どうも代表委員会はそう思っていないのでしょうか?)
そういった代表なのですが、コートジボワールペースになった時間帯で迂闊に仕掛けボールロストをした左SBのプレーは正直かなりまずかったです。また、同じ時間帯にパスミスを繰り返したのを見る限り、まだ代表レベルで起用する選手には至らないかな、と思いました。
遠藤がかなり気を使ってカバーリング入っていたようですし、もともとそういうシステムなのかもしれませんが、ボールを運んだり仕掛けたりする役割を担うなら他にもっと良い選手がいると思います。
・課題が見えない怖さ
長友のプレーは個人的にはかなりまずいように思えたのですが、相手のコートジボワールの手抜き加減でそれほど何度も見られたわけではなく、及第点を与えることは出来るミスだったとも思います。ただ、今日のプレーで及第点だとすると、アジアのファウル覚悟のタックルやアンフェアジャッジと当たったときどうなるのか、考えるだけで怖いですね。
今のところだと駒野に左サイドをやってもらうのがベターでしょう。長友は今後に期待できると思いますが、まだ現状は早い。右サイドの加地がいなくなったのは本当に痛すぎますが、まあしかたないですね。
チーム全体としても、かなりゆるゆるなコートジボワール相手にボールを運べなかったり、結構簡単にバイタルエリアに侵入させたりと課題が散見していました。特に、バイタルエリアに何度も侵入させたのは、システム的に考えてもまずい課題だと思います。
・松井の難しさ
海外組として活躍している松井ですが、個人としてみると文句なく代表レベルです。しかし、選手のスタイル的にどうにも代表チームに組み込みにくい印象を受けます。今日の試合も前半活躍しましたが、後半はチームの低調に合わせてしまいましたし、活躍する時間はあれど試合を通じて活躍する選手でもないと感じました。スーパーサブとしての起用が良いんじゃないかと。
・方程式には当てはまる
友達と話していたら、「岡田はまだ3ボランチやりたいのか」と言っていました。理論上問題ないシステムと選手構成なのですが、一貫性という言葉はどこかに飛んでいっていますし、個人個人のプレーを考えると必ずしも噛み合っているとはいえません。
方程式にも美しさを求めるブラジル的な感覚に興味を示すことも必要なのではないか。と思いますがね。アルビを見ていると、ほんと切実に感じるんですが。矢野とアレッサンドロを比較すれば技術はともかく、フィジカルは完全に矢野のほうが上です。しかし、結果はいうまでもなく、そこがブラジルの強さであり日本の弱さなんでしょう。
方程式に書き込む文字の形まで拘るブラジルの深さは美学だと思いますが、方程式に書き込まれたことを機械的に繰り返すのが日本の良さかと言われたらそれは違うだろうと思います。方程式の中身をより良くするのが日本の良さなのではないでしょうかね?




