仮に、この男がベストの状態でドイツW杯に出場していたら、ドイツがワールドカップを掲げていたでしょう。それくらいの選手が、引退を決意しました。
度重なるヒザの故障。復帰しては故障する自分の身体を信じられなくなったのが、引退の理由と話していたようですが、おそらくダイスラー選手は誰よりも真面目で真摯な人なんでしょうね。クラブ・代表での期待の大きさも尋常ではなく、その期待に応えられないことからか、鬱病を発症しています。
彼の苦しみがどれほどか、想像もつきません。サッカー選手としてサッカーを楽しめないなんて、哀しすぎる引退の理由です。バイエルンミュンヘンの人々も同じ気持ちなのか、契約は解除しないで一度でも良いから選手として戻ってきて欲しいとコメント。2009年まで時間はたっぷりあります。
・ケガ
今回の引退報道で二つのケガ事件を思い出しました。ついこないだの親善試合で前十字靱帯を損傷し全治六ヶ月の大怪我をおった中村北斗選手。
そして、三年前。公式戦で後方からのタックルに足首を挟まれて、脱臼骨折を負ってしまった田中達也選手です。
・中村北斗のケガは許し難い
私はハードなプレイは好みますが、ラフプレイは死ぬほど嫌いです。自分自身の体験からで悪いですが、左足の靱帯を二回痛めたことがあり、そのうち一回は切ってしまいました。治るまでの一月は、周囲へ迷惑をかけていると、自分を責め続けたモノです。
中村北斗は親善試合で起きた大怪我。しかも斜め後ろからヒザ関節へのタックルです。毎回お隣さんはこういうタックルをしてくるので、もう試合組む必要ないと思うんですよ。向こうもやりたくないといっているわけだしね。
中村選手も相当辛い思いをしているはずです。サポーターの皆さんは復帰するとき大きな拍手で迎えてあげてください。
・田中達也選手の大ケガは不可抗力
当時柏の土屋選手が加害者となってしまいましたが、あれは後方からボールに行ったタックル(少なくともボールに向かっていました)に巻き込まれたモノです。負傷箇所が変形するほどの大ケガに、田中達也選手の選手生命を心配した人も多いと思いますが、プレー自体は汚いモノでは断じてありません。双方にとても不幸な結果(土屋選手はショックで次の試合出場できず)。
翌年大宮に移籍した土屋選手に、埼玉ダービーで浦和サポは酷いブーイングを浴びせました。クラブ期待のスター選手の大ケガがショックだったのは分かります。が、あれは最低の行為。Jサポーターの一体感が悪い方向に出たブーイングでした。気持ちは分かるのですが……負傷箇所の映像ショックが大きかったんでしょうね。確かに自分でもしないとは言い切れませんが、それが最低な行為と自覚してブーイングするでしょう。レッズサポーターの人たちは(幼児も含めて)そう自覚してブーイングしていたのでしょうか?
・選手生命を奪うようなプレーには二種類ある
一つは故意。
一つは不可抗力。
当然許し難い…というか到底許す気など起きないのは前者です。お隣やその隣、上の国と試合を組んで欲しくない理由。親善試合ですら平気で選手を壊しに来るんですからね。ラフプレーで返そうとしない代表選手は本当に立派だと思いますよ。(俺だったら斜め後ろからアキレス腱狙って蹴りにいってます)
ただ、不可抗力の方が大ケガになりやすい、というのもあるんですよね。昨年ガンバ対フロンターレの試合で、マギヌン選手が加地選手に低空ドロップキックを放ち一発退場になりましたが、彼はラフプレイをする選手ではなく、激しい競り合いで「魔が差した」ようなタックルでした。
加地は超人としか思えないタフさでフル出場しましたが、その後はやっぱり負傷していたようで、結局シーズンの勝負所で不調になってしまいます。(常人なら脚の骨ぼっきりだったと思います……)
また、記憶に新しい方も多いと思いますが、チェルシーのGK二人が相次いで負傷退場するという「事故」。GKチェフは命に関わるような負傷を負いました。これは「肉弾戦を挑む対戦チームの方針という故意」と「ゴール前の混戦での不可抗力」が重なった事故でしたが、極限状態で一歩引くF1レースのような冷静な姿勢を根付かせていく必要があるのではないか、と考えさせられる事件でした。
皆さんもケガには気をつけてください。
ブログランキング・人気blogランキングに参加しています。




