Romantic-Reason

サッカー好きの独断と偏見にそった試合評中心なブログ。戦術についてもやる……かも。

差とは経験 ミラン対浦和レッズ

・準決勝 ミランに挑むレッズ
横浜国際の光景で予想以上にミランファンが多かったのは少し残念でしたね。そこまでJリーグが海外と比較して面白くないとは思わないのですけど。

さて、結果から言うと浦和ミランのゲームプラン通り、0−1で敗れました。

・究めてリアリスティックなチーム作りを行うミラン
ミランが勝負強いと言われる理由ですが、実のところミランは一流選手は多くともいわゆるスーパーなプレーヤーはカカくらいです。
チーム構成から攻守における理想値を求めるのではなく、勝つために必要なことはなにかということを追求するチーム作りを行い、多くのヨーロッパタイトルを手にしてきたチームだといえるでしょう。(でないと、右サイドバックとFWのあれが説明つかん)

Jリーグではこういうわけにはいかないでしょうね。日本人の気質的にも、そういう結果のみを求めるチームというのはなかなか。個人的にも両立して欲しいと思いますし。
スターチームではありますが、ミランは玄人向けのチーム。Jリーグにはまだ、あまり求められない要素かもしれません。

・世界レベルのプレッシャー
浦和レッズは前半三十分あたりまでまともにボールを回せません。ミランの組織守備と個々の当たりの厳しさ。特に警戒されていたような長谷部・相馬はドリブルに入った瞬間にガットゥーゾが猛チェックしてましたから、相当しんどかったと思います。(まあ、それでポジション下げてる相馬はまだ世界で活躍できないとか言われそうなんですが)

しかし、プレッシャーというのは慣れれるものなのか、前半三十分を過ぎるとミランとのポゼッションは五分五分に。浦和もボールを回し始めます。良い攻撃の形も何度かあり、結構惜しい場面も。

このあたりを見ると、プレスへの対応はポテンシャルではなく経験の差からくるもののように思えました。まだまだ日本には上があるって事です。

・浦和とミランの一番の違いは中央突破の有無
試合全体を通して、同様に守備を固めていた両チームですが、サイドからクロスをあげる攻撃しかできなかった浦和に対して、ミランは中央とサイドのエリア両方を使って攻撃していました。
これは基礎能力の違いが可能にすることです。トラップやドリブル、パスの質などトータルな差。クリアが繋がるか繋がらないかをミラン浦和で比べると一番よく分かります。

・思ったよりはよくやれていたというのが正直な感想
結局、ミラン毎度おなじみのパターンでセードルフにやられた浦和ですが(いや、一試合見ただけであそこに突っ込んでくるのはセードルフしかいないってわかるんだからカバー遅れるなよな阿部)、試合全体を見てみると差はありますが、百年と十五年なら良い勝負だったかと。少なくともポテンシャルでそこまで絶望的な差は感じなかった。

どっちの応援したいのかよく分からなかったテレビの実況はともかく、自分は次は違う結果をみれるかも、という期待感くらいは感じました。

・ガットゥーゾやアンチェロッティのぶち切れとカカとセードルフの長いガッツポーズ
ビッグクラブに対してマスコミは華麗なイメージばかり強調するんですが、浦和と「戦っていた」ミランは華麗ではなく誰よりもどん欲に勝利を目指していました。一つのファンブルに激昂するガットゥーゾや、前半の出来に爆発寸前のアンチェロッティ。自然とああなるんでしょうね、そういうレベルの人たちは。

なにより、カカとセードルフが得点を決めた後見せた長いガッツポーズが印象的でした。やはり、厳しい試合なんだなと。


にしても、ミランと対戦することをあそこまでありがたがる気にはなりませんね。日本サッカーは対戦をありがたがるレベルなのでしょうか。俺はそうは思いませんよ。三位決定戦の相手はめちゃめちゃ厳しいですが、レッズには必ず勝ってもらいたいです……シェルミティ抑えるのは難しいでしょうけど。



テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ

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コメント

>チャンさん
負けから学ぶ事は多いかもしれませんが、結果として負けたからそうなるのが正しいんじゃないかと。まあ、何を言いたいかというと、全力でやらなきゃ何にもならんと。
浦和だけではなく、他のチームも経験することでJリーグのレベルは上がっていくとも思いますから、ACLはJが連覇して欲しいです。

>Marioさん
差は経験というのは、経験だけで済ませているわけではなく、経験ってそもそも何よ、というレベルでの質の違いや、「体験」の差という意味でです。
で、個人的にオシムスタイルはそれほど良いとも思っていないので、己のチームスタイルをきちんとくんで戦うことを続けるのが大事かと。協会はかなり頑張っている方だと思いますが。
学校レベルで何でそんな勝利至上主義に走るのかは、私は正直分かりませんね。不思議ですわ。

>カムカムさん
お久しぶりです。
フィジカルの差というのは、ジーコが言った要素でもありますが、やはり科学レベルでミランは素晴らしいということが一つ。それと、Jの過密日程が最近のものだと言うことが一つ。
けが人に関してはやはりビッグクラブは凄いです。予防トレーニングの進度が半端ないらしく、ミランの記事に載ってましたが、メンタル面すら計測する機械があり、アメリカ代表レベルのサポートらしいですね。
これに関しては、さすがに日本は協会主体で何かしないと現段階では追いつけないかな。

  • 2007/12/18(火) 23:05:28 |
  • URL |
  • RR #-
  • [編集]

お久しぶりです。

・フィジカルの差
・過密日程の戦い方(コンディション・怪我予防)
大きな差を上げるとしたらこの2点ではないでしょうか?
それ以外は自分もそこまで差が無かったと思います。
むしろ、小野かポンテが出れていれば、勝てる可能性があったと思います。
ほぼホームなのにアウェーのミランの方がコンディション良かったですし・・・。
ACL・カップ戦・リーグ戦を戦い抜けるクラブがまだ一つもないのは残念です。

それに今回のアジアの2チームとも怪我人が多すぎる気がします。
ACLは、まだまだ色々と問題がありそうですね。
審判のレベルとか審判のレベル。

浦和はあのチーム状態で良く頑張ったと思います。

  • 2007/12/17(月) 23:09:05 |
  • URL |
  • カムカム #MuVbM2sY
  • [編集]

>トップチームは勝利にこだわると・・・。中高サッカーとJは今逆転してますね。方針の問題です
 自己レスですが、説明不足なので補足・・・。現在は中高サッカーが勝負=結果にこだわりすぎ、トップが質にこだわり(求め)すぎているということです。これを逆転させないとまずいということで、構造的問題です。

  • 2007/12/16(日) 22:41:23 |
  • URL |
  • Mario #-
  • [編集]

 浦和はこれくらいやるだろう、ミランはこういう試合をするだろう、の想定範囲で落ち着いて視れました(笑)
>「差は経験」
 同感ですが、経験の差で済ましてしまうと、絶対的に埋められませんね。相手も経験をつむわけですから。だから絶望したり、Jがだめだなんて一切思いません。
>勝つために必要なことはなにかということを追求するチーム作り
 タイトルを取り捲ってた時期の鹿島や連覇した岡田マリノスはそうでしたし、今期の浦和はそうですね。J・アジアのレベルで。
>基礎能力の違いが可能にすることです。トラップやドリブル、パスの質などトータルな差。
 これをどうするかでしょうね。攻守ともプレッシャーをきつくしてそれに対応する能力を上げる、という方法=オシム的アプローチは、養成段階での重要な手段の一つでしょう。これは短期的結果は出ませんね。トップチームは勝利にこだわると・・・。中高サッカーとJは今逆転してますね。方針の問題です
>ポテンシャルでそこまで絶望的な差は感じなかった。
 これもそう思います。セードルフがセリエA5,6位レベル、イメージはセルチックと言ってましたが、社交辞令抜きにそう思ったのでしょう。只、ミランをはじめUEFACLのベスト8クラスとの差は相当大きいと思います。
 この浦和を「コテンパンに葬り去る」ようなチームが出ることがJの次の進歩だと思います。経験の差は自分たちで埋めるしかありませんな。浦和・ガンバ・鹿島・川崎の独自のスタイル+能力のある選手でやるオシムスタイルの5チームが争うというのが理想なんですが(笑)

  • 2007/12/16(日) 10:53:12 |
  • URL |
  • Mario #-
  • [編集]

昨年のブラジル戦もそうだったんですが、どれだけ「我慢」しきれるかというところに注目してました。その点に関しては、いいゲームだったと思います。ミランも浦和と逆の意味で「我慢」を強いられていたと思います。

浦和も振り回されながら、最後の局面で食らい付いていて、曲がりなりに守備は出来ていたと思うんで、次はどうやって攻撃を作っていくかだと。ポンテがいたらどうだったんでしょ?
個人評価ですが、都築やネネ、阿部なんかは良くやれてたと思いますし、長谷部や相馬、啓太や細貝は終始苦しんだ印象があります。

リアリスティックという点からすれば、浦和の先にいるのがミランやイタリアのような気がします。ゴール裏の人間とすれば、神戸もそれでいいかと思うんですけどね。

世界のトップを味わったという意味で、浦和にとっても他のJクラブにとっても、これもまたひとつのスタートなんだと思います。オシムさんの言葉を借りますが、「負けから学ぶものは多い」という心境です。

  • 2007/12/15(土) 00:16:03 |
  • URL |
  • チャン #-
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