勝ったようなのでなにより。どんな状況でも最終予選で求める物は勝利のみなので。
・スイス戦。前半は0−3で終われば良い試合だと思えた
スイスは4−2−3−1。ダブルボランチが二人とも守備専門タイプで、左SBのマニャンが積極的にオーバーラップを仕掛けます。また、CFヌクフォーも非常に効果的なプレーを見せていました。
で、日本はスイスの速攻に圧倒されます。シンプルにパス二・三本でゴール前まで運んできてしまうと、あとは個人技で勝負という形なのが横パスばかりの日本とは対照的でしたね。
で、マニャンの鮮やかなFKが先制点になります。まあ、あの位置なら決まる率の方が高いでしょうね。その後トゥーリオのハンドでPK献上。その前にも肘に当てていたトゥーリオでしたが、正直一本目も取られて何ら不思議のないプレーだったと思います。ヌクフォーが問題なく決めて0−2。
・スイス右SBベーラミの裏へ愚直に放り込む日本
中盤のプレッシングに圧倒され、中村が下がらないとまともにボールがボランチにすら入らない日本。鈴木・稲本の問題点は解決されていません。
システム上プレスがきつくなるサイドでの攻防。スイスの左SBマニャンは良いプレーヤーですね。日本は前半何もさせてもらえませんでした。
結局相手の高めのラインを狙ってロングボールを放り込む形になるのですが、何度かいい形を作れたもののあまり点のはいる気配はせず。そのまま0−2でなんとか前半終了。
・前半終了時感想。スイスの弱点というか課題
自分が見た感じ、スイスの入り方はかなり飛ばし気味でした。案の定後半足が止まります。
人員構成の問題として、スイスはゲームメークの出来る選手が居ないことが前半の試合内容からわかりました。セントラルでの攻撃に厚みがないこと、ボランチがビルドアップ能力に欠けることがスイスの課題ですね。
スイスはPA角を主に攻撃の起点にします。フォンランテン・バルネッタなどの好ウイングがいるのが理由です。それ自体は理にかなっているのですが、そのシステムはSBの攻撃力が無いと単調&独力になりがちな欠点も持ち合わせています。スイスのマニャン・ベーラミの両SBは攻撃型といえるでしょう。
ハカン・バルネッタが後半から出てくるだろうと思っていたのですが、もっとも良いプレーをしていたマニャンも交代で退きました。
・後半。確固たる存在感の差
後半の日本チームは欧州組がその実力を遺憾なく発揮します。俊輔・松井・稲本がはっきりと国内組との違いを見せてくれました。
まず追撃のPKとなった松井の突破ですが、松井のダイアゴナルランにあそこしかないタイミングでパスを送った俊輔のプレー。スイスのベーラミが松井を後ろから押し倒してしまいPKゲット。あの局面の一対一で勝負して勝てる松井に拍手。
二点目は俊輔のFKから巻が合わせますが、相手守備陣を縫うようにして落ちてきたあのFKの弾道は美しすぎます。
全体的に見ても稲本が中盤でのぶつかり合いからカウンターでの推進力をもたらしていましたし、ミドルシュートを打つ積極性も見せていました。
・自滅するスイス
ベーラミが何を思ったのか巻を後ろから引きずり倒してPKで三点目。スイス守備陣は破綻をきたし始めます。
最大の理由はマニャンの交代でしょう。ダブルボランチが守備的なため圧力をかけていたマニャンの交代でサイドでのビルドアップがかなり楽になりました。また、ビルドアップ能力が減退したためカウンター時の推進力も失われ、日本の守備で止められるケースが目立ち出します。
攻撃的なハカン・バルネッタは前半のスピード&カウンターとは違い、組立型の選手。ヌクフォーがサイドに開いたりといろいろな攻撃をするのですが、SBのフォローがほぼ無いため攻撃が単調になりました。
・矢野投入後に失点。のち決勝点。
ともに途中交代だったジュルーと矢野。ジュルーがCKから矢野のマークを簡単に外して同点弾を決めます。このジュルーという選手が本来のレギュラーなのでしょうね。
しかし、日本も反撃。最後44分。ゴール前のこぼれ玉を中村憲剛がボレーシュート。こぼれ玉を矢野が見事に蹴り込み(ああいうのはきめるんだよなー)日本が4−3という乱打戦を制止三大陸トーナメント王者となりました。
・勝因はスイスの自滅の一言
若さが出たのでしょうかね。日本の勝因ははっきり言ってスイスの自滅、試合運びのまずさだったと思います。(特にベーラミ。後半のあれは問題外だろ)
不安は解消されたとは思えません。ですが、スイスに勝ったというのは非常にいい材料だとも思えます。アジア予選に向けてあまり試合はありませんが、きっちりと仕上げていって欲しいですね。




