今回はあえて失敗例を取り上げます。今現在日本で言われているユーティリティープレイヤーの意味を考えてもらうのにも良いかもしれません。
・台形型システムにおいて重要なのは選手
当たり前なんですがね。
台形型システムは選手に依る部分の多いシステムであり、選手によって攻め方が大きく変わります。逆に言えば、それだけ特徴が重要。いろいろなポジションが出来るオールラウンダーは、このシステムはCH以外のポジションはあまり向いていない気がします。チェコ代表のヤロシクがセルティックで苦労している理由ですね。良いプレーヤーなのですが、彼はたぶんダイヤ型の方が生きるでしょう。
同じセルティックにはピアソンという中盤ならどこでも出来る選手がいます(移籍濃厚)。彼がレギュラーで出た試合の選手交代で、ユーティリティープレイヤーの重要性を説いた記事を見たのですが、読んで思わず失笑。そもそもピアソン自身があまり機能していない試合で、彼のユーティリティーさだけを褒めるのは理解できません。しかも、ピアソン自身はオールラウンダーではなくアタッカー。ストラカン監督への皮肉でも書きたかったのでしょうか?
・セルティック
ズラウスキー ミラー
ピアソン 中村俊輔
(アタッカー)
レノン グラベセン
(アタッカー)
ネイラー マクマナス コルドウェル テルファー
ボルツ
今期のセルティックは絶対的な中村以外は、負傷者が多いことや選手層が厚いことから、組み合わせを模索している感じ。記事で見たフォーメーションはこんな感じだったはずです。
FW二人はオールラウンダーな役割を求められますが、二人ともセカンドストライカータイプなので、独力突破はあまり期待できず。グラベセンは攻守比率は6・4くらいですが、ガンガン上がっていこうとするため中村がカバーに入りポジションが下がってしまいます。
結果、前線がアタッカーだらけになり有効なパスがなかなか出ません。
この後は明細に覚えていないのですが、だいたいこんな内容でした。
グラベセン→マクギーティー ピアソン→CH
マクギーティー 中村俊輔
(ドリブラー)
レノン ピアソン
交代で入ったマクギーティーはボールを持つタイプの選手。ピアソンは足下がいい訳ではないので、今度は中盤でパスが繋がらなくなり、スコットランド伝統の放り込みが始まってしまいます。が、FWがセカンドストライカー二人のため、有効ではなく雑な展開に。
コルドウェル→ヤンフェネフォールオフヘッセリンク
ピアソンをCBに下げて長身FWヤンを投入。4−3−3にチェンジ。これで強引に同点弾を奪い勝ち点を拾ったんだったかな? たしかそんな試合展開だったはずです。交代はこんな感じのはずですが、試合結果はかなり怪しいです。
ピアソンがポジションをたらい回しにされていますが、こういった起用は首を傾げますね。ユーティリティープレイヤーだからフィールドに残しておくというのはもちろんある考え方と思いますが、スタイルを考えるともっと良い方法が在ったのでは無いかと思えます。(そもそも、いろいろ出来るから総合力は落ちても使うって考え方が、自分は好きでないのですが)
台形型システムを活かしていたかは難しいところ。
次はシステムの問題ではなく、選手の問題。
・4−4−2ボックス型 ジーコジャパン
玉田 柳沢
中村 小笠原
中田 福西
三都主 宮本 田中 加地
川口
FWの比率は中盤を活かすため7・3。三都主が5・5くらいなので、加地は3・7くらいです。
元々攻撃の選手である中田を福西と組ませたDHが特徴。中田はアタッカーとしてプレーしましたが、そのスペースを付かれることも多かったです。このとき、選手としての能力とチーム全体のことを考えると、中田は攻撃的な役割ではなく、福西とともにバランサーとしての役割が求められていた起用法でした。
元々攻撃的な選手なので、高い位置に上がりたくなるのは分かりますが、リトリート主体の守備陣でボランチが上がっていくのは疑問。ましてボックス型システムです。能力的に向いた役割だったので、中田には最後まで役割を全うして欲しかった。上記したピアソンの例とは違い、選手スタイルが違ったのが原因ですが、能力的に十分出来たと思うんだよねぇ…
・サンプルが……
なかなか無い(そもそも観戦環境整ってるワケじゃないし)。Jだと3バック中心のチームが多いですし、試合中にシステムチェンジするチームはあまり無いので、どうしても海外になるんですよね。
一番良いサンプルはドイツW杯のドイツ対アルゼンチンなんですが、構成選手を忘れてしまいお手上げ。ゲームメーカー(リケルメ)を下げて攻撃手段を失った痛恨の采配でした。
書く度にワケが分からなくなっている悪寒がしますけど(苦笑)、なにか意見・要望があったらコメントへどうぞ。出来る限り対応します。
4−4−2の最後はフラットとT時。このシステムのチームがなぜ無いのか考察してみる予定です。
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